「最近、なんだか頭痛がするな…」とお悩みではありませんか?頭痛にはさまざまな種類があり、なんと300種類以上に分類されます。
中には、命に関わる危険な頭痛もあるため、自分の症状はどの頭痛タイプに当てはまるのか、知っておくことが大切です。
そこで今回は、頭痛の種類や症状、タイプ別の対処法を紹介します!
頭痛は、大きく「一次性頭痛」と「二次性頭痛」の2種類に分かれます。一次性頭痛は、一般的に「慢性頭痛」と呼ばれるもので、日常的にくり返される片頭痛や緊張型頭痛などを指します。
一方、二次性頭痛は、脳や頭部の病気の症状として、突然起こる頭痛のことです。くも膜下出血や髄膜炎、脳出血、脳炎などの可能性があり、命に関わることがあるため、緊急処置が必要です。
突然激しい頭痛に襲われたり、発熱、吐き気、嘔吐、ろれつが回らないなどの症状が見られた時には、直ちに医療機関を受診しましょう。
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ここからは慢性頭痛に焦点を当てて解説していきます。慢性頭痛は主に3つのタイプに分かれます。
・頭の片側が痛む(両側の場合も有り)
・脈打つようにズキンズキンとした痛み
・中度~かなり強い痛み
・体を動かすと痛みが強くなる
・頭痛以外に、吐き気、光や音に敏感になるなどの症状がある
・数日~1ヵ月に1回程度の周期で頭痛が起こる
・頭の両側が痛む
・圧迫される、締め付けられるような痛み
・軽度~中度の痛み
・動いても特に痛みの強さは変わらない
・頭痛以外にめまい、目の疲れ、耳鳴り、肩こりなどの症状がある
・毎日または週に数回の頻度で頭痛が起こる
・頭の片側、目の奥が痛む
・えぐられる、突き刺すような痛み
・極めて強い痛み
・痛くてじっとしていることができない
・頭痛以外に、目の充血、涙が出る、鼻水、鼻づまりなどの症状がある
・1~2ヵ月集中して毎日、または毎年頭痛が起こる
あなたはどの頭痛タイプでしたか?15歳以上の日本人の約40%、およそ4000万人が慢性頭痛に悩まされているといいます。片頭痛が840万人、緊張型頭痛が2000万人、群発頭痛が12万人いるといわれています。
また、この3つの頭痛タイプの他に、薬の使い過ぎによる頭痛というものがあり、約120〜140万人いるといいます。
もともと片頭痛や緊張型頭痛などがあり、1ヵ月に10日以上、市販の痛み止めの薬を飲む状態が3ヵ月以上続いている人は注意が必要です。
薬の使い過ぎによる頭痛の可能性があるため、頭痛外来や神経内科などを受診することをおすすめします。
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片頭痛や緊張型頭痛などの慢性頭痛に悩まされている人は、できるだけ薬を使わずに対処するのが望ましいでしょう。使う場合には、1週間に2日まで、1ヵ月に10日未満を守るようにしてください。
ここでは、薬を使わず慢性頭痛に対処する方法をタイプ別に紹介します。
片頭痛は冷やすことで痛みが軽減するといわれています。
片頭痛は脳の血管が拡張することによって、周辺の神経が刺激され、痛みが生じます。血管の拡張を抑えるには、冷やすのが効果的です。
こめかみの部分に冷却シートを貼るか、保冷剤、水枕などを当てて冷やすようにしましょう。また、体を動かすと痛みが増し、光や音、においでも神経が刺激されるため、なるべく静かな場所で安静に過ごすのがおすすめです。
緊張型頭痛は、温めることで痛みが軽減するといわれています。緊張型頭痛は、心身の緊張から起こります。
首や肩回りの筋肉が硬直して血行不良になり、痛み物質が発生して神経を刺激するため、痛みが生じるのです。
また、神経や脳が過敏になることによって痛みが発生するとも考えられています。そのため、頭痛を和らげるには血行を良くすることが効果的です。
首や肩回りに蒸しタオルを当てたり、お風呂に入ったり、首や肩を回して軽く運動するのもおすすめです。
群発頭痛は、目の奥に激痛が走るため、温めたり冷やしたりしても痛みは軽減しません。
群発頭痛が起こる原因ははっきりと解明されていませんが、目の後ろを通る内頸動脈が拡張して炎症を起こすことによって、頭痛が生じているのではないかと考えられています。
対処法としては、トリプタンの自己注射が痛みを鎮めるのに効果的といわれています。しかし処方には医療機関を受診する必要があるため、群発頭痛にお悩みの人は早めに受診しましょう。
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頭痛のタイプを知って、適切な対処法を覚えておくことで、いざ頭痛が起こった時にも役立つことでしょう。
慢性頭痛は季節の変わり目や気圧の変化、女性の場合はホルモンバランスの変化などでも起こりやすくなります。
また、日頃から頭痛が起こりにくいように予防することも大切です。ストレスや寝不足、寝過ぎ、疲労、空腹、冷房による冷え、タバコやアルコールなども頭痛を誘発するきっかけになるため、日頃から気をつけることをおすすめします。
頭痛に悩むことのない、健康で快適な毎日を過ごしていきたいですね。
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